きょう10日に北海道小樽市の銀鱗荘で始まる将棋の第36期竜王戦7番勝負第4局を控えた9日、藤井聡太竜王(21)=8冠=と伊藤匠七段(21)の両対局者が現地入り。小樽運河での記念撮影や会場検分などを行った。
午後3時の記念撮影時は快晴で気温15度。晩秋の陽光を浴びながら両者はポーズをとった。シリーズ3連勝の藤井は3連覇に王手をかけており「明日(10日)が大きな一局になるとは思いますが、それをあまり意識せず、普段通り集中して対局に臨みたいです」と、まさに普段通りの受け答え。会場の銀鱗荘は今年7月下旬、王位戦第3局の舞台として経験済み。この時は挑戦者の佐々木大地七段(28)を下して3連勝とし、防衛に王手をかけた思い出の地だ。
カド番の伊藤は「これまでは藤井竜王の強さを感じている。素晴らしい舞台で一局でも多く対局できればと思っています」と初勝利を渇望していた。