蜷川幸雄さんが「あいつは凄い」とずっと褒めていた俳優　最後の演出時は厳しく指導　娘の実花氏が明かす

　俳優の藤原竜也（41）が10日放送のTBS「A-Studio＋」（金曜後11・00）にゲスト出演。舞台演出家で16年に他界した蜷川幸雄さん（享年80）から絶賛されていたことを明かされる場面があった。 　蜷川さんは藤原主演舞台を何度も演出していた。番組ではMCの笑福亭鶴瓶が蜷川さんの娘で写真家で映画監督の蜷川実花氏に事前取材を行った。

　エンディングで鶴瓶は実花氏から聞いた蜷川さんの話として、「家でも実花さんにずっと言ってたんですって。“あいつは凄い”と竜也のことをね。ずーっと褒めてたって」と紹介した。

　「でもね、一度凄い怒っている稽古場に行ったことあるんですって。実花さんが行ったら、お父さんが藤原竜也にめっちゃ怒ってるんですって」とも明かした。「父と竜也の最後の仕事ですよね。一緒にやった時の。それでめちゃめちゃ怒ってるんですよ」とそれは15年の舞台「ハムレット」の稽古の際だったとした。

　鶴瓶はさらに「で、たぶん父は自分が全部伝えとかなあかん、死を覚悟してるからや思うんですけれども。全部伝えたいと思って必死に怒ってたんです」との実花氏の証言を披露。「で、小さい声でね、“竜也、受け止めてくれてありがとう”ってぼそぼそ言うてたら、（藤原が）“分かってます、大丈夫です”って言ったらしいんですね」と続けた。

　また、鶴瓶は藤原が実花氏に「ねえ実花さん、蜷川さんが亡くなったら、俺はどうしたらいいのかな」と話していたという裏話も明かした。

　鶴瓶の話を藤原は真剣な表情で聞いていた。