伊藤匠七段 タイトル初挑戦も無念4連敗 あの小3対局から11年「藤井竜王の強さを非常に感じた」

2023年11月11日 18:08

芸能

伊藤匠七段 タイトル初挑戦も無念4連敗 あの小3対局から11年「藤井竜王の強さを非常に感じた」
第4局の終局後、藤井聡太竜王と感想戦を行う伊藤匠七段(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第36期竜王戦7番勝負第4局は11日、北海道小樽市の銀鱗荘で2日目が指し継がれ、先手の藤井が129手で勝って4連勝で3連覇を決めた。藤井は8冠達成後初のタイトル防衛で、タイトル戦は初挑戦の20年棋聖戦から19連勝。大山康晴15世名人による歴代最多の連続獲得期数(63年度名人戦~66年度名人戦)に並んだ。
 ともに2002年生まれの同学年。7番勝負開幕時の両者の合計年齢はタイトル戦史上最年少の41歳という“新時代対決”として注目されたが、伊藤は4連敗というほろ苦い結果で初のタイトル戦を終えた。

 終局後は「シリーズを通して自分の力不足が顕著になったシリーズだったかなと思います」と振り返り、「もう少しシリーズを盛り上げたかったんですけど…」と無念の表情。それでも「貴重な経験をさせていただいて、またこういう場に出られれば」と前を向いた。

 2012年1月、小学3年だった2人は小学館学年誌杯争奪全国小学生将棋大会の準決勝で対戦。敗れた藤井は人目をはばからず号泣し、それ以後ほとんど涙を見せなくなったことから、伊藤には“藤井を最後に泣かせた男”の異名がついた。

 それから11年が経って対決した7番勝負を振り返り「藤井竜王の強さを非常に感じるシリーズだった」と伊藤。「勉強になるシリーズだったのでこれを糧に精進していきたい」と語っていた。

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム