NHK紅白歌合戦 44年ぶり“旧ジャニ”出演ゼロ

2023年11月13日 13:08

芸能

NHK紅白歌合戦 44年ぶり“旧ジャニ”出演ゼロ
<NHK紅白歌合戦出場歌手発表会見>登壇する初出場の出演者 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 大みそかのNHK「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20)の出演者が13日、東京・渋谷のNHKホールで発表され、SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)所属アーティストは出演しないことが分かった。所属タレントが紅白に出場しないのは1979年以来、44年ぶりとなる。
 所属タレントは1965年に初出場し、1980年に田原俊彦が「たのきんトリオ」先陣として「哀愁でいと」を披露してから昨年まで、毎年途切れることなく出演してきた。近年は5、6組出場し、演歌歌手のバックで踊るなど、歌唱時以外にもさまざまな場面で盛り上げに一役買ってきたほか、企画にも登場してきた。そのため近年ではジャニーズタレントの数の多さも指摘されていた。

 また 紅白の司会についてもこれまで多くの所属タレントが担当。第59回(2008年)からは12年連続で白組司会をジャニーズ事務所のタレント(中居正広、嵐、井ノ原快彦、相葉雅紀、二宮和也、櫻井翔)が務めた。昨年の第73回(2022年)も櫻井翔がスペシャルナビゲーターとして参加していた。

 創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れる同事務所。NHKは10月に行った定例会長会見の中で、「新規の出演依頼については被害者への救済と再発防止への取り組みが着実に進まないと行わない」とした上で「紅白についても同じ方針。現段階ではその方針に沿って対応する」と明言していた。

 同事務所はこの問題に関し2度会見を開き、従来のジャニーズ事務所の社名を「SMILE-UP.」に変更すると発表。1962年の創業から61年にわたり掲げてきた「ジャニーズ」の看板を降ろした。被害者救済や補償に特化し、補償が終わり次第廃業すると発表。のんがエージェント契約を結ぶ株式会社スピーディの社長・福田淳氏が新社長に就任する方向にもなった。だが、岡田准一や二宮和也、生田斗真など看板タレントが独立を発表するなど、今後の方向性は不透明な状態。

 今年の紅白のテーマは「ボーダレス -超えてつながる大みそか-」。ウクライナ情勢や相次ぐ自然災害など人々が不安を抱える時世の中「国や、言葉や、世代を超えて“ボーダレス”に人と人とをつなげ感情を共有していく。そんな力が、音楽にはあります。今年の紅白で届ける歌の数々は、きっと皆さんを勇気づけ、離れた家族に安らぎをもたらし、まだ見ぬ海外の友人を笑顔にしてくれると思います」と、番組に期待が込められている。

 司会はお笑いタレントの有吉弘行、女優の橋本環奈、浜辺美波、同局高瀬耕造アナウンサーが務める。
【楽天】オススメアイテム