紅白、旧ジャニ出場ゼロにCP言及 追加出演可否は「今後の補償、問題ないと判断した場合は状況見て」

2023年11月13日 14:56

芸能

紅白、旧ジャニ出場ゼロにCP言及 追加出演可否は「今後の補償、問題ないと判断した場合は状況見て」
「第74回NHK紅白歌合戦」出場歌手発表会見 Photo By スポニチ
 大みそかのNHK「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20)の出演者が13日、東京・渋谷のNHKホールで発表され、SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)所属アーティストは出演しないことが分かった。制作統括の大塚信広チーフプロデューサー(CP)が囲み取材に応じ、その理由を語った。
 この日の発表に旧ジャニーズ事務所のアーティストの名前がなかったことについて、大塚氏は「旧ジャニーズ事務所所属のアーティストについては今回の紅白の出場者選考において、新規の出演依頼にあたるため、旧ジャニーズ事務所による被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることを確認されるまで、当面、新規の出演依頼は行わないという、NHKの全体方針に進めた結果」と説明。「44組を発表するにあたり、今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出にふさわしい皆さんに出演していただける形になった。これが今、僕たちが一緒に74回の紅白を作っていくすべてだと思っている」とコメントした。

 今後の補償などへの取り組みが確認された場合、追加キャストの可能性は?という質問には「NHK全体方針に沿って、新規の出演依頼が問題ないと判断し際にはその時点に適切に判断していく」と答えた。この日発表した「出演者に対する人権尊重のガイドライン」については「紅白の判断ではなく、一連の流れを受けてNHKの判断」とした。


 旧ジャニーズ事務所の所属タレントが紅白に出場しないのは1979年以来、44年ぶり。近年は5、6組出場し、演歌歌手のバックで踊るなど、歌唱時以外にもさまざまな場面で盛り上げに一役買ってきたほか、企画にも登場してきた。司会についてもこれまで多くの所属タレントが担当し、近年ではジャニーズタレントの数の多さも指摘されていた。

 創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れる同事務所。NHKは10月に行った定例会長会見の中で、「新規の出演依頼については被害者への救済と再発防止への取り組みが着実に進まないと行わない」とした上で「紅白についても同じ方針。現段階ではその方針に沿って対応する」と明言していた。
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