NHK紅白出場歌手発表　初出場は過去5年で最多13組　旧ジャニーズ勢「ゼロ」の影響大　白組8組

　大みそかのNHK「第74回NHK紅白歌合戦」（後7・20）の出演者が13日、東京・渋谷のNHKホールで発表され、紅白合わせて44組と発表された。 【出場歌手一覧】 　初出場は過去5年で最多の13組。

　ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、NHKは10月に行った定例会長会見で「新規の出演依頼については被害者への救済と再発防止への取り組みが着実に進まないと行わない」とした上で「紅白についても同じ方針。現段階ではその方針に沿って対応する」としていた「紅白ゼロ」の方針を変えず、「SMILE―UP.」（旧ジャニーズ事務所）所属アーティストは出演しない。

　昨年は櫻井翔が司会の1人を務め、歌手は6組が出場するなど、毎年5、6組が出演し、ほかの出場歌手の歌の場面でバックでダンスを披露するなど、番組を盛り上げてきた。

　この日発表された初出場13組のうち、白組は8組。2019年は初出場が8組、白組5組。20年～22年まで3年連続で初出場10組が続き、その中で白組は3組、6組、5組だった。音楽関係者は「今年、初出場が過去5年で最多となり、なかでも白組の初出場が増えたのは旧ジャニーズゼロの影響。何とか、若い視聴者に喜んでもらえる出演者を選んだのだろう」と語る。

　今回は初出場8組のうち、グループが6組。NHK関係者は「フレッシュな顔ぶれのグループがほかの出場歌手の歌唱シーンや全体の出演場面のもり上げ役になると思います」と話している。