さだまさし 谷村新司さん追悼 「心にぽっかり穴が空いた」 現在の心境の変化も語った

2023年11月14日 18:49

芸能

さだまさし 谷村新司さん追悼 「心にぽっかり穴が空いた」 現在の心境の変化も語った
<「風に立つライオンオブ・ザ・イヤー」贈賞式>賞について語るさだまさし Photo By スポニチ
 歌手のさだまさし(71)が14日、都内で「風に立つライオンオブ・ザ・イヤー」贈賞式に出席した。
 前日にNHK紅白歌合戦への出場が発表。さだは「まだ何時頃に何を歌うかも決まっておりません」とコメントした。大みそかは例年、両国国技館でカウントダウンコンサートをしており「NHKホールで歌えと仰るならば、このコンサートが始まる前に歌わなければならない。時間は本当に限られてくるんですけれども、どうなるかはよく分かっておりません」と大みそかのスケジュールとの兼ね合いを案じた。

 会見終了後には先月亡くなった谷村新司さん(享年74)を悼む場面もあった。「戦友をなくしたようなものですから、非常にぽっかり穴が空いてそれを理解するのが大変な時期がありました」と訃報に接した際の感情を口にした。ただ、亡くなって1カ月が経ち心境に変化があったことも告白。「段々腹が立ってきた。自分だけ先に逝きやがって、残された人間はもっと頑張っていかなければならないという宿題を残していきましたので。この腹が立ったのが収まった頃にはもう少し違ったことを谷村さんに話ができるのかな」と語り、盟友をしのんだ。

 賞はさだが設立した公益財団法人「風に立つライオン基金」が日本国外で命や平和を守る活動をする個人・団体を表彰し、今回が第1回の表彰となる。さだは「ずっと継続していくうちに、もっともっと重要な意味を持つ賞に育ってくれるように期待をしている」と思いを口にした。

 賞は柴田紘一郎賞と鎌田實賞からなり、正賞としてグランドセイコー刻印入り時計、副賞として200万円が贈られる。さだは「人間にとって時間は重要。ですから時間を象徴する物で良い物を贈ろう」と正賞に時計を選んだ理由を説明した。柴田賞にはアフリカ・モザンビークで社会支援活動を行う「一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会」の榎本恵氏(50)が選出。鎌田賞は京都府でコロナ往診チーム「KISA2隊」を設立し、活躍する医師・守上佳樹氏(43)が選ばれた。

 さだは賞金について当初500万円を希望していたが、今回は希望がかなわず。「これから10回、20回を数える頃に500万、1000万円となっていけるように努力をしていかなければならない」と今後の展望も口にした。
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