「遅咲き」女流落語家の露の紫が奮闘中 来年4月に記念独演会「また会いたいなと思われる落語家を」
2023年11月15日 08:00
芸能
![「遅咲き」女流落語家の露の紫が奮闘中 来年4月に記念独演会「また会いたいなと思われる落語家を」](/entertainment/news/2023/11/15/jpeg/20231114s00041000459000p_view.webp)
「自分は何でも勢いだけでやってきた」と悩んでいた時、先輩から「ミヤコ蝶々さんは落語を聞きながら寝てた。落語には話術のすべてが詰まっている」と聞き「天満天神繁昌亭落語家入門講座」を受講した。08年9月、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」をきっかけに福井で開催された女性落語大会「ちりとてちん杯 ふくい女性落語大会」に出場して初代女王に。同10月に露の都(67)に入門した。「あの時、人前で初めてフルに落語をしました。行き先をようやく見つけました」と噺(はなし)家への道を進み始めた。
「NHK新人落語大賞」には4度出場して13年の2位が最高。早くから高い評価を受けた。男社会といわれる落語界で、師匠から「いやらしさを出すな」など入門当初は指導されたが、最近は「女の人の見せ方、演じ方を話せるようになった」と一人前として認められつつある。28日には「あわよか連大集合!!」(天満天神繁昌亭)で「看板の一」「転宅」の2席。「また会いたいなと思われる落語家を目指します」と鼻息は荒い。 (演芸担当)
◇露の紫(つゆのむらさき)1974年(昭49)4月6日生まれ、愛媛県今治市出身の49歳。フリーアナを経て08年10月、露の都に入門。繁昌亭落語入門講座からの第1号プロ落語家。趣味は御朱印帳、お酒。