若狭勝弁護士 宝塚歌劇団員転落死の調査委の構成「1つの事務所の9人の弁護士…公正さが欠けている」
2023年11月15日 16:13
芸能
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一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。
若狭氏は、外部弁護士による調査委員会について「私もいろんな形の調査委員会を自分でもやっていますけれど」とした上で、「今回、全く歌劇団と独立した弁護士がやっているということになると一応、第三者委員会という体(てい)はなしているんだろうとは思うんですよ、名前としては。ただ名前はともかくとして、実質的には第三者委員会、要するに独立してやっているかどうかというところ、実態がどうだったかというところは確かに問題はあると思います」と話した。
そして、「はたからみて調査委員会は公正に見える公正らしさを担保しないといけないんです」とし、「今回の調査チームというのは1つの大きな事務所の弁護士が調査委員になっている。これは結構問題とされていまして、普通はいろんな事務所や公認会計士、あるいは精神科医とかのいろんな観点でメンバーを集めるのが公正らしさを担保する1つの大きな手立て」と説明。そのうえで「今回は1つの事務所の9人の弁護士がやっているいうところに公正らが欠けている。そこが問題。遺族の方からみたら公正じゃないと思ってしまう」と指摘し、「われわれも(調査チームが)1つの見方でずっと突き進んでしまったんじゃないのという思いに駆られる。そこが問題だと思う。調査委員会がなにも事業者のことを全部悪く言えばいいっていうわけじゃなくてそれだと調査委員会の意味がなくなるんですけど、少なくとも大事なのは公正らしさを保った形で調査をするということだと思います」と自身の考えを述べた。
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