北野武監督「ジャニー北野川です」と挨拶も笑い薄め…ジャニ&宝塚問題では新旧芸能界の入れ替わり期待

2023年11月15日 17:50

芸能

北野武監督「ジャニー北野川です」と挨拶も笑い薄め…ジャニ&宝塚問題では新旧芸能界の入れ替わり期待
最新作「首」のPRを行った北野武監督 Photo By スポニチ
 23日に新作映画「首」が公開となる北野武監督(76)が15日、都内の日本外国特派員協会で会見。冒頭「はじめまして、ジャニー北野川です」とかましたが、外国人記者が多かったためか大爆笑とはならなかった。
 ネタにした故ジャニー喜多川氏の性加害問題についてのコメントを求められると「ジャニーズのタレントとは何十年も一緒に仕事をしているし、ウワサとしては聞くこともあった」と振り返った。幼少の頃から悪いことをしたら親から「サーカスに売り払うぞ」などと言われてきたという北野監督。「芸能界とはとんでもなくひどいところ」という意識は常に持っていたこともあり「そういうこともあるのかもしれないな」と感じていたという。ただ「最近になって大きな問題になってきているのは世界の流れだと思う」と、エンターテイメントの世界でハラスメントの問題が是正されようとしていることについては歓迎した。

 宝塚歌劇団に所属していた女性が急死した問題についても言及。「私もそうだが、日本の芸能界は師匠に芸を教わるために師匠の世話をして、作法とか礼儀とかにうるさかったりした」と伝統的に日本の芸能界にはハラスメントの温床があったことを明かした。もっとも、最近は徒弟制度がめっきり減って、芸能界も養成学校で技術を覚えるなど「自分たちがいた世界とは変わってきた」と実感しているが、今も「宝塚など、ある分野では相変わらず先輩後輩による無理難題があったりする。大学や高校の運動部なども、そういうのが激しいのではないか」と指摘した。

 監督が属する映画業界は「かつては監督と助監督など怒鳴り声が響くこともあったが、最近は配信ソフトなども増えてどこも人手不足。パワハラもかなり減った」と現場の実状を紹介。そのうえで「日本の芸能界もその入れ替え時では。新しい形のエンターテイメントができつつあるのでは」と期待していた。

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