KANさん死去　音楽界に悲しみ広がる　aikoが中西圭三がスガシカオが…「『愛は勝つ』は歴史に残る」

　「愛は勝つ」が大ヒットした歌手のKAN（かん、本名木村和＝きむら・かん）さんが死去したことが17日、分かった。61歳。訃報を受け、音楽業界から追悼の声が上がっている。 　男性5人組グループ「ゴスペラーズ」のベースボーカル・北山陽一は、訃報を受け「KANさん……」と悲痛な思いを投稿。また、過去に同事務所に所属していた、元ハロー!プロジェクトのメンバーで演歌歌手の前田有紀は「KANさん…全然信じられないです！！突然過ぎて…」と吐露した。

　また、ラジオで何度も共演を重ねたミュージシャン・坂本美雨は、2ショットを添えて「KANさん、ほんとうに悲しいです」と吐露。「ラジオでいつもKANさんワールドに触れるのがとても楽しかった。寂しいです」と胸中を打ち明けた。

　デビュー前から、KANさんを「最も尊敬するアーティスト」とし、番組や雑誌で何度も対談を重ねたaikoも「KANちゃんは最後までファンのみなさんの事を考えていました」と投稿。「私はKANちゃんはまたフランスに行ったんやと思っています。永遠のアイドルのKANちゃん、たまに遊びに来てね。これからも大好きなKANちゃんの後頭部を追って歌い続けます」と、天国のKANさんへさらなる成長を誓った。

　シンガー・ソングライターの中西圭三も「言葉を失くすとはこのことか…KANさんのご冥福を心よりお祈り致します…」と悼んだ。

　また、自身も肺気胸で療養中の「SING LIKE TALKING」佐藤竹善はフェイスブックを更新し、「あまりに近しい人すぎて。。」とショックを隠せない様子。KANが中心となって開催してきたFM　COCOLOの人気ライブイベント「風のハミング」で、KAN不在となった今年4月の公演にもゲスト出演し、エールを送っていた。

　シンガー・ソングライターのスガシカオは「KANさんが亡くなられました　最後にお会いしたのは、スーパーの駐車場だったか…」と回顧。「またご一緒できると思っていたのに、言葉がありません　本当にありがとうございました」と思いを記した。

　俳優でミュージカルに多数出演する新納慎也も「ショック」とコメント。「KANさんの繊細な歌詞が好きで、今までLIVEで何曲カバーさせてもらったか分からない。これからもその楽曲を歌い続けていきます。心からご冥福をお祈り申し上げます。。」とつづった。

　ミュージシャンのダイアモンド☆ユカイは「ビートルズが大好きで同い年のミュージシャンだったから親近感があった。早すぎるよ」と悲しんだ。「沢山の夢を有り難う。ご冥福をお祈り致します」と感謝を述べた。

　音楽業界に留まらず、著名人にも悲しみは広がった。漫画家でイラストレーター・江口寿史氏は「昨日発売になった『歌謡曲meets CITY POP』に収録されている著者の鈴木ダイスケとの対談で、大江千里とKAN、槇原敬之の素晴らしさについて語っていて、ちょうど見本本が届いてそこを読み返している時にKANさんの訃報が飛び込んできて本当にビックリした」「KANさん。まだお若いのに残念です。ご冥福をお祈りします」とつづり、漫画家・みずしな孝之氏も「KANさん　軽妙なユーモアの先に核心がある作風、むちゃくちゃ憧れてていまでもそこを目指して描いているところがあります。ご冥福をお祈りします」と、憧れを記した。また、「花さか天使テンテンくん」で知られる小栗かずまた氏も「ニュースで闘病中とは知っていましたが、早すぎる…。愛は勝つは勿論、プロポーズ、まゆみ、すべての悲しみにさよならするために、涙の夕焼け等(他にもいっぱいあるけど僕が特に好きだった曲) 沢山の名曲をありがとうございました。KANさんのご冥福を心よりお祈りします」と追悼した。

　KANさんは今年3月、日本では数十例ほどしか症例がない「メッケル憩室がん」を公表し、闘病していた。昨年秋に数週間腹痛が継続したことから検査をしたところ、病気が判明。予定していたツアーを中止した。今年4月に再入院、5月に退院を報告していた。今月3日には一部楽曲のストリーミング配信を開始することを公式ホームページで発表。自身のSNSは7日まで更新されていた。ビートルズの「NOW　AND　THEN」のミュージックビデオの感想が最後の投稿となった。