王林クマ急増に「ついにみんなの所に来ちゃった」 専門家「クマは森に帰らない」駆除反対の声に警鐘
2023年11月18日 14:18
芸能
自然環境に詳しい兵庫県立大学の横山真弓教授は「人に馴れているクマは人間を怖がらないし、人知れず人間の居住地域に生息している」と説明。そのようなクマが「アーバンベア」と呼ばれている。
戦後、一気に経済発展が進んで山から資材を乱獲する必要がなくなったため自然が豊かになり、クマの個体数が激増。さらに過疎化が進み、山に住む人間が激減したことからクマの行動範囲が一気に広がったのが「アーバンベア」の増加につながっているという。
現在「クマの保護」を訴える声が激増し、自治体活動に支障をきたしていることも社会問題となっているが、横山教授は「アーバンベアが山に帰ることはない。自然環境の整備、個体数の確認などクマと共存する方法を考えていかないと、今後もクマによる被害は続く」と警鐘を鳴らした。