【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第43話 実戦の家康、机上の三成 冷静と激情の“シン関ヶ原”
2023年11月19日 17:01
芸能
先週の第43話は「関ヶ原の戦い」。徳川秀忠(森崎ウィン)率いる主力軍が来ない。真田の罠にハマってしまったのだ。圧倒的に数的不利に陥った東軍・徳川家康(松本潤)は野戦勝負を決断。決戦の地に関ヶ原を選ぶ。大量の密書をバラまき、敵に切り崩しを仕掛ける。優位に立つ西軍・石田三成(中村七之助)も呼応するように兵を進め、両陣計15万が集結。天下分け目の大戦が始まる。一方、大坂の茶々(北川景子)は家康の調略に揺さぶられる毛利輝元(吹越満)に不満が募り…という展開だった。
天下分け目の関ヶ原を舞台に対峙した家康と三成。
西軍は10万。三成「どうする、家康」。
美濃・赤坂、東軍・徳川の陣。秀忠の本軍3万は遅参。それでも家康は動じず。「大軍勢を率いるとは、思い通りにはいかぬもの」
罠に自信ありの三成と、調略と家臣団を信じた家康。
家康は「前へ出る。敵に時を与えるな。今この時、一気に勝負を懸ける」。2万の主力を三成の目と鼻の先に押し出した。三成も総がかりとなったが、総大将が敵陣ど真ん中に飛び込んだことにより「おかげで敵は怯み、味方は士気が上がっております」(忠勝)。
そして小早川――。鉄砲の催促ではなく戦況を見極め自身で決断し「流石、戦巧者よ。我ら小早川勢、山を駆け下り、一気に攻めかかる。目指す敵は、大谷刑部!」。
小早川、毛利の決断を“誘導”した家康の実戦感、調略力で開戦からほどなく東軍の勝利。家康は「皆、大義であった」。
一時は同じ星空を笑顔で眺め、夢を語った2人の関ヶ原を石井さんが描く。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。