旧ジャニ “定番”なき大みそか カウコン中止 断念の理由は?

2023年11月19日 05:30

芸能

旧ジャニ “定番”なき大みそか カウコン中止 断念の理由は?
「SMILE-UP.」の社屋 Photo By スポニチ
 「SMILE―UP.」(旧ジャニーズ事務所)は毎年恒例のカウントダウンライブ(カウコン)の開催を見送ることを18日、公式サイトで発表した。事務所は「今は、新会社へ移行準備期間であり、今しばらくお時間いただければと存じます」と声明。故ジャニー喜多川氏の性加害問題で揺れる中、開催に向けて調整していたが、断念することとなった。
 カウコンは1998年に初めて開催。コロナ下の20年も都内各所からの中継を結んで放送するなど、25年連続で行われてきた。

 毎年カウコンが行われている東京ドームでは12月29、30日と来年1月1日はHey!Say!JUMPがコンサートを開催。大みそかはJUMPのライブセットが組まれたままとなっており、物理的に開催は可能。その上、ファンは今年もカウコンを熱望しており、タレントからも「大みそかには、大変な状況の中でも応援してくれたファンの方々に楽しんでもらう機会を持ちたい」との声が上がっていた。一方で、先月末には毎年カウコンを生中継していたフジテレビが「今からの準備が間に合わない」と放送を断念したことを明かしていた。

 断念の最大の理由は、新会社の体制を整えるまでに予定より遅れが生じたこと。ジャニー氏の被害者の救済、補償に特化した形で存続する旧事務所とともに、タレントがエージェント契約を結ぶ新会社の社長には東山紀之が就任予定だった。ただガバナンス面の問題が指摘されたことなどから、福田淳氏が社長に就任する方向に転換となった。テレビ局関係者は「新会社の体制などについて対外的な発表はいまだできていない。先月2日の会見では1カ月以内に設立するとしていたので、スムーズに進んでいるとは言えない」と指摘する。

 その影響で、タレントとの契約などのスケジュールも先延ばしとなった。レコード会社関係者は「タレントがカウコンの時期にどのような契約状況になっているのか不透明なまま準備をしないといけない時期になってしまった。意欲を示しているタレントもいたので残念」と話した。
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