安田菜津紀氏 宝塚の団員転落死問題「運営会社の阪急電鉄と全く利害関係のないと言い切れる調査チームを」
2023年11月19日 08:54
芸能
一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。
番組では、宝塚OGの東小雪さん(38)が、「上級生からの指導」と称してパワハラが行われている現実があると話していると伝えた。安田氏は「(東さんから)何度もお話を聞かせてもらっているんですけれども、本当に彼女が言うように非常に閉鎖的で外部の目が届きにくいような空間の中で、ある種、異様ともいえるようなパラスメントが繰り返されてきたのであれば、やはりその恐怖を取り払った上で、特に下級生が何か聞き取り調査に応じて声を上げていくということが非常に困難だと思う」と話した。
そのうえで「だからこそ歌劇団だったり、あるいは運営会社の阪急電鉄と全く利害関係のないと言い切れる調査チームを本来であれば立ち上げて、組織全体として、いじめだったり、隠ぺいが起りやすいような歪(いびつ)な構造がなかっただろうかというところまで切り込む必要があったと思う」と指摘。
「これはハラスメントの問題としてよく起きがちなんですけれども、例えば“厳しい指導があったから今があるよね”とか、あるいは“厳しさの中にも愛があるよね”とか、暴力を美化するような言葉に矮小化されてしまうってよく起きることなんですけれども、そうした言葉に引っ張っられないような本来の意味での第三者調査というものをもう1度立ち上げ直す必要があるんではないかと思います」と自身の見解を述べた。