立民・小川淳也税制調査会長 馳浩氏の機密費発言に「正直な人なんでしょうね…国会でただしていく必要」

2023年11月19日 14:27

芸能

 立憲民主党の小川淳也税制調査会長が19日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。石川県の馳浩知事が17日、東京都内の会合で講演し、2013年に開催が決定した東京五輪の招致活動で、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を用いて贈答品を渡したと発言したことについて言及した。
 馳氏は17日夜「誤解を与えかねない不適切な発言であり、全面的に撤回する」とのコメントを出し、18日には「私自身の事実誤認もある発言だった。多くの方にご心配いただきおわび申し上げたい」と謝罪した。公表されていない機密費の使途に言及するのは異例で、贈り物の授受が事実ならIOCの倫理規定に触れる可能性もある。

 自民党で東京五輪の招致推進本部長だった馳氏は、当時の安倍晋三首相から「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と告げられたと講演で述べた。当時100人余りのIOC委員に対し、それぞれの選手時代などの写真をまとめた1冊20万円のアルバムを全員分、作成したと説明。「それを持って世界中を歩き回った」と話し、陸上男子棒高跳びで活躍したセルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)らに渡したとした。IOCは倫理規定で五輪関係者への贈り物の授受を禁じる一方、当時の招致ルールで、慣習的な「ごくわずかな価値の贈り物」は認めていた。

 小川氏は「正直な人なんでしょうね、馳さんという人は。事実誤認に基づく発言とはとても思えない確信に満ちた発言ですから、やっぱりこれは官房機密費、月間1億、年間12億といわれていますけれども、この手のことに使われてきたり、1度これは本当に実態解明を進めてもらうきっかけを、むしろ馳さんからもらったのではないかと。国会を含めて厳しくただしていく必要がある」と話していた。
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