藤井8冠がJT杯連覇!熱戦制し「粘り強く指せた」恒例「勝者のお見送り」に39分のファンサービスも

2023年11月20日 05:30

芸能

藤井8冠がJT杯連覇!熱戦制し「粘り強く指せた」恒例「勝者のお見送り」に39分のファンサービスも
JT杯を制し、優勝杯を手に笑顔を見せる藤井聡太8冠(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 将棋の第44回日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)決勝が19日、東京都内で行われ、先手の藤井聡太JT杯覇者(21)=8冠=が糸谷哲郎八段(35)を149手で下し、2年連続2回目の優勝を果たした。
 JT杯恒例の「勝者のお見送り」。総来場者6782人の大半が長蛇の列をつくり、連覇を達成した英雄にスマートフォンを向ける。開始から終了までは実に39分。千葉市で行われた前回大会の21分間を大きく更新する超絶ファンサービスだ。激戦直後にもかかわらず、立ちっぱなしで笑顔を見せ、時に手を振る藤井。第一人者としての務めは存分に果たした。

 力戦を得意とする糸谷との対局は、予想通りの熱戦となった。「こちらから仕掛けていき、切り返されて粘る展開。いろいろあった一局でした」。最終盤は糸谷が入王を目指したが、丁寧な受けを継続して相手王の進行を食い止めた時点で勝負をつけた。「苦しい中でも粘り強く指せた。熱戦にすることができました」と充実感を漂わせた。

 開局前には珍しくトレードマークの「初手・お茶」を封印。「その時々でそうしています。持ち時間が短いので」とスペシャル戦略も明かした。

 収録対局を除けば今年の公式戦はこれで終了。来年早々の第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負から、怒濤(どとう)の防衛戦が始まる。「大変な戦いになる。力をつけていきたいです」と視線を24年に向けていた。
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