玉川徹氏 団員転落死問題の宝塚歌劇団に「軍隊の方がまし」「同じ会社…阪急電鉄の怠慢」

2023年11月20日 14:29

芸能

玉川徹氏 団員転落死問題の宝塚歌劇団に「軍隊の方がまし」「同じ会社…阪急電鉄の怠慢」
テレビ朝日 Photo By スポニチ
 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が20日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題について言及した。
 歌劇団は14日に宝塚市内で会見、劇団が依頼した調査チームの報告書では、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。遺族側がヘアアイロンの件で再検証を求めていることを問われた際、新理事長に就任予定の村上浩爾取締役(56)は「証拠となるものをお見せいただくようにお願いしたい」と答えた。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側のこの調査結果について反論会見を開き、再検証を求めていた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 玉川氏は、宝塚歌劇団について「軍隊のようだという話がありましたけど、今どき、軍隊の方がましですよ。世界中どこを見たって」と言い、「これは阪急電鉄の同じ会社の中の部門として考えるならば、この宝塚以外の場所でこういうことが行われていて、よしとするんですかね。逆に言えば、宝塚は特殊、特別だから、まさに時代遅れ、別の言い方をすれば、時代錯誤のこういう労働関係みたいなもの、人間関係みたいなものを放置してきたと。むしろ阪急電鉄の怠慢ということになるんじゃないかなあと思いますよ。だって同じ会社の中の一部門なんだから」と指摘。そして、「こういう事態になって、人の命が失われるようなことになって初めて気づくっていうことなんじゃないかなと思いますけれども、どうですかねえ」と自身の考えを述べた。

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