中田喜子&野村真美 「渡る世間」の長ゼリフの苦労をぶっちゃけ「1シーンが20ページ」「凄い集中」

2023年11月21日 14:48

芸能

中田喜子&野村真美 「渡る世間」の長ゼリフの苦労をぶっちゃけ「1シーンが20ページ」「凄い集中」
女優の中田喜子 Photo By スポニチ
 女優の中田喜子(69)と野村真美(59)が21日、フジテレビ「ぽかぽか」(月~金曜前11・50)にゲストとして生出演。21年に他界した橋田寿賀子さん(享年95)脚本の大ヒットドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の撮影の苦労を明かした。
 ゲストに対する勝手なイメージについて語る「ぽいぽいトーク」のコーナーに登場。「『渡る世間は鬼ばかり』の長ぜりふ、地獄だったっぽい」とのイメージを振られると、中田と野村は共に「〇」の札を掲げてみせた。

  中田は「もう大変さがですね、普通のドラマは7ページぐらいで“きょうは大台ねって、ちょっと長いわね”って。うちは20ページぐらいですかね。1シーンが、20ページ」とその長さを打ち明けた。「1時間のドラマって大体47分なんですよ放送が。それで、5シーンしかない時ありましたから」と話すと、MC陣からは驚きの声が上がった。

 「その長ゼリフを覚えるために、私がお風呂から出ないでお風呂の中で覚えようと思ってたんですよ。ですけどのぼせてしまうぐらいに。1時間か2時間お風呂の中にいるんですね。台本が蒸気でふやけてしまう」とその大変さを説明した。

 「本当に長くて。それで、覚えたかなと思ってるんですけど、いざ本番になると、先週終わったせりふを言ってたりするんですよ」「橋田先生はどこから見ても分かるようにドラマを作っているので、同じセリフの繰り返しなんです」ともぶっちゃけ。「凄く長い人はその日は覚悟を決めて行ってるでしょう。すると最後に1、2行の人がいるんですよ。最後に出てくるから。その人がNG。本当にドキドキしてしまって」といった出来事もあったと語った。

 「あたしもNG出した経験あるんですけどね、あの待ち時間が大変」と中田。かつてはNGが出ると、シーンの最初から全て撮り直しを行っていたとし、NG部分だけ撮り直すことはできないのかと問われると、「できるんですけど、流れが大切だから。頭から」と話した。

 それでも「だんだん年齢いってくるから。ちょっと心臓に悪いから途中からにしてくださいって言ってくださって」と最近は変化が。橋田さんはそういった状況については「全部ご存知です。スタジオでどういったことがあったっていうのは全部ご存知」としながらも、「でも大丈夫。“台本を差し上げたらもうあなたたちのもの”って言って。寛大です」と話した。

 結局シーン最初からの撮り直しは「プロデューサーの石井(ふく子)先生の意向かもしれません。舞台のように『渡る世間』は見せたいと。流れを大切に」と語り、「でもそれは私たちも本当にそうですよ。途中であんまり切られてやっていくと、なかなかね」と続けた。

 先輩とのセリフを間違えないよう気を遣うのではと言われると、野村は「でももうなじみのある先輩方なので、でも喜子さんもあたしもあんまりNG出さないタイプなんです」と回顧。誰がNGが多かったかと問われると、中田と野村は「言えませーん」と口をそろえ、MCのハライチ澤部佑は「言えないってなると上ですね」と怪しんだ。

 野村が「なんか途中で切るのが嫌なんで凄い集中しますし、セリフも徹底的に覚えていくので、何があっても勝手に言葉が出るぐらいやっていくので」とも語ると、中田は「リハーサルでちゃんとセリフ覚えてますから。私たちは」と平然と話した。

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