「どうする家康」秀頼190センチ?背丈&時を刻む“柱の傷”演出 ネット絶賛「天才」茶々の呪いもザクッ

2023年11月24日 11:00

芸能

「どうする家康」秀頼190センチ?背丈&時を刻む“柱の傷”演出 ネット絶賛「天才」茶々の呪いもザクッ
大河ドラマ「どうする家康」第44話。豊臣秀頼(作間龍斗・右)の背丈を測る茶々(北川景子)(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月19日、第44話が放送された。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となった。

 第44話は「徳川幕府誕生」。徳川家康(松本潤)は大坂城に戻り、関ヶ原の戦勝報告。茶々(北川景子)から豊臣秀頼(重松理仁)と孫娘・千姫の婚姻に念を押され、不満があらわになる。時は流れ、慶長8年(1603年)、征夷大将軍となり、江戸に幕府を開いた家康。ウィリアム・アダムス(村雨辰剛)らと国づくりに励むが、徳川秀忠(森崎ウィン)の頼りなさが不安の種。一方、大野治長(修理)(玉山鉄二)が茶々の下に戻り、反撃の機会をうかがい…という展開。

 大坂城。茶々は「毎年正月に、あそこにお背丈を刻んでおりましてなあ」。片桐且元(川島潤哉)は「これが、今年の秀頼様の背丈でございます。ちなみに、これが太閤殿下」と柱の傷を指し示した。茶々は「あと10年もすれば、太閤殿下に追いつこう。さすれば、太閤殿下の果たせなかった夢を、秀頼が果たすこともできましょう。それまでの間、秀頼の代わりを、代わりを頼みまする」とプレッシャーをかけた。

 慶長9年(1604年)、茶々が刻む柱の傷。豊臣秀頼(鳥羽涼太)は12歳に。千姫(金子莉彩)が嫁いでいる。治長は「いや~、健やかにお育ちである。めでたきことじゃ。我ら豊臣家中一つとなって、秀頼様を支えてゆこうぞ」と意気揚々だ。

 慶長10年(1605年)、家康は秀忠に将軍職を譲り、大御所に。慶長11年(1606年)に榊原康政(小平太)(杉野遥亮)、慶長15年(1610年)に本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)が家康より早く天に召された。

 そして慶長16年(1611年)、茶々が刻む柱の傷。“成長著しい”豊臣秀頼(作間龍斗)は19歳に。茶々は「どこからどう見ても、見事なる天下人であることよ。のう、皆々」と誇らしげ。秀頼は「さあ、宴の時じゃ」。家康は「時が満ちた」――。徳川VS豊臣の最終決戦「大坂の陣」(慶長19年、1614年~慶長20年、1615年)が近づく。

 年月の経過を秀頼の背丈で表し、柱の傷がザクッと刻まれる音も入れたチーフ演出・村橋直樹監督の見事な手腕。江戸時代中期に成立した見聞集「明良洪範」によると、秀頼の身長は6尺5寸(約197センチ)、体重43貫(約161キロ)もあったとされる。

 SNS上には「秀頼の高身長と時の流れを柱の傷で表したのは見事な演出」「秀吉の背丈になった時、ブルっときたわ」「秀吉の身長を超えた時、何かが起こる緊張感」「柱に刻まれた秀頼の背丈。その傷1つ1つ、1年1年に茶々の執念が込められていてゾッとした」「背丈を柱に刻むことが時を刻むことと重なり、そして暗黒のプリンス登場。良きケレン味」「茶々から秀頼へ呪いを刻んでいくようにも見えた」「秀頼の背丈を柱に刻みながら、着実にやってくる“あの瞬間”を表現するなんて凄い!コツ、コツ、ガツ、ガツ!と柱に刻む音がどんどん強い意志を持ち始めていて、聴いていて不安感が増幅。秀頼『さあ、宴の時じゃ』、家康『時が満ちた』。この対比こそが以後のすべて」「どうしても間が空く大阪冬の陣までを、秀頼の身長で持っていくのは天才としか言えない。忠勝の肖像画の使い方が秀逸」などの声が相次いだ。

 次回は第45話「二人のプリンス」(11月26日)が放送される。

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