秦基博、KANさんとの最後の会話 “一重アーティスト”笑談と助言「最後の最後まで大切なこと頂いた」

2023年11月24日 13:22

芸能

秦基博、KANさんとの最後の会話 “一重アーティスト”笑談と助言「最後の最後まで大切なこと頂いた」
シンガー・ソングライター秦基博 Photo By スポニチ
 シンガー・ソングライター秦基博(43)が22日深夜に放送されたJ-WAVE「SPARK」で、12日に61歳で亡くなった歌手KANさんとの最後のやりとりを明かした。
 番組冒頭、親交の深かったKANさんの訃報に触れ、「今はただただ寂しくて、ただただ悲しいっていうのが率直な気持ち」と吐露。「お通夜と告別式にも行かせていただき、そういう意味ではきちんとお別れできた」と語った。

 また、亡くなる約2週間前には病室でKANさんに面会したという。「会いたい人に会っておきましょう、という期間だったそうで、僕も呼んでいただいた。どんなご様子なのかなあ、どんなお話しようかなあ…と思ってたんですが、KANさんがその時に置かれているご自身の状況とかを丁寧に説明してくださった」と回想した。

 直前にKANさんが行ったフランス旅の話などもする中、突然「秦くん、“一重(ひとえ)アーティスト”の今後のことどう思ってる?」と聞いてきたという。「最初意味が分かんなくて、“え?”って聞き直した」と笑い、「“一重のアーティストの今後を背負うのは秦君しかいないんだよ”“そ…そうですね”“他にいないでしょ?頼んだよ”って言われたんですね」と、当時の会話を再現した。

 「本当は僕が元気づけるって言ったらおこがましいですけど…そんな気持ちでいたんですけど、逆にKANさんに元気をもらったっていうか。この状況の中でも、ユーモアを忘れずに元気をくださる方なんだなあと思いました」としみじみ語った。 

 だが、秦が日本武道館で来月出演するライブ「Philharmonic Night」の話題になると、「少し真剣な顔で“ストリングスのアレンジとか、できることがあるなら全部やったほうがいいよ。音楽家なんだから全部やったほうが楽しいよ”っていうひと言をくださって。それが最後の会話でした。それで“じゃあまた会いましょう”って握手して別れた」と振り返った。

 「その最後の言葉がすごい残ってて。ストリングスアレンジはすごい難しいから挑戦にはなるけど…それだけに限らず、できることは全部やらなきゃ、そのほうが楽しいんだからっていう言葉は…KANさんだなあ、と思って。すごい大切な事を最後の最後まで頂いたなと思いました」と感謝した。

 「そのほうが楽しい」というKANさんの言葉が歌詞に入っているKANさんの「よければ一緒に」をオンエアし、追悼した。

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