趣里　主演映画「ほかげ」の舞台あいさつに登場　「ヴェネチアに行きたかった」と本音もぽろり

　女優の趣里（33）が25日、都内で主演映画「ほかげ」（監督塚本晋也）の公開記念舞台あいさつに出席した。 　本作は終戦直後の闇市の小さな居酒屋を舞台にさまざまな事情を抱える人々の交流を描く。趣里は半焼けになった小屋で居酒屋を営む女を演じる。第80回ヴェネチア国際映画祭ではオリゾンティ部門正式出品となり、NETPAC賞を受賞した。

　この日は主要キャストが初めて全員そろっての舞台あいさつ。多忙の趣里は「ヴェネチアに行きたかった」と率直な感想を口にした。撮影中の思い出を問われると子役の塚本桜雅（8）と駅名しりとりをしていたことを明かした。この日も趣里が「上野」と振り、塚本が「乃木坂」と答えるなど、微笑ましい様子を見せた。

　趣里は「スタッフさん一人一人が力をくださって、凄くエネルギーになった」と撮影を振り返った。そして「憧れの塚本映画に出演できてうれしく思っています。監督のメッセージが一人でも多くの方に届きますように願っています」と作品に込めた思いを語った。