【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第44話 殿のそばでずっと…「平平コンビ」よ、永遠に

2023年11月26日 17:01

芸能

【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第44話 殿のそばでずっと…「平平コンビ」よ、永遠に
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第44話大河絵 殿のそばでずっと…「平平コンビ」よ、永遠に Photo By スポニチ
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は26日、第45話が放送される。
 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第44話は「徳川幕府誕生」。徳川家康(松本潤)は大坂城に戻り、関ヶ原の戦勝報告。茶々(北川景子)から豊臣秀頼と孫娘・千姫の婚姻を強いられ、不満があらわになる。時は流れ、慶長8年(1603年)、征夷大将軍となり、江戸に幕府を開いた家康。ウィリアム・アダムス(村雨辰剛)らと国づくりに励むが、徳川秀忠(森崎ウィン)の頼りなさが不安の種…という展開だった。

 関ヶ原遅参の件など、家康は秀忠を厳しく叱責。その訳は、自身には自分を叱ってくれる家臣たちがいたから。そして、やはりいつものように家康を諫める榊原康政(小平太)(杉野遥亮)と本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)。

 家康「関ヶ原は、まだ終わっておらぬ」「平八郎、隠居など認めんぞ。小平太も、まだ老いるな。まだ、おまえたちの力が要る」

 康政「手の焼ける主じゃ」
 忠勝「全く。いつになったら、主君と認められるやら」

 しかし、迫りくる老い。康政は腸(はらわた)、忠勝は目を患っていた。盟友が“最後の槍”を交える。若かりし頃の機敏な動き。「やるではないか。大樹寺の小僧」(忠勝)「お主もな。礼儀知らずのあほたわけ」(康政)――。2人は、家康が「わしは寅の年、寅の日、寅の刻に生まれた武神の生まれ変わりじゃ!そなたたち(家臣団)のことは、このわしが守る!わしが守るんじゃ!」と“覚醒”した大樹寺の時(第2話、1月15日)から主君と認めていたと互いに明かし、笑い合った。康政は慶長11年(1606年)、忠勝は慶長15年(1610年)、家康より早く天に召された。

 豊臣と徳川の“最後の戦い”へ「時が満ちた」。

 あの大樹寺から、頼りなかった家康の忠臣として支え、そして友として心をぶつけ合い戦乱の時代を生き抜いてきた“平平コンビ”。旅立った後も、悲願の天下人となった「殿」の背中に完成した肖像画の忠勝が睨みを利かせる。そして、きっと康政、直政、忠次も…。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。
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