性被害告白の橋田康　旧ジャニ補償案合意の可能性「金額にこだわりなし」

　旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川元社長の性加害問題で、被害を告白していたダンサーで俳優の橋田康（38）が26日、スポニチ本紙の取材に応じ、同事務所が設けた被害者救済委員会から補償案を提示され、今後合意する可能性があると明かした。近くSMILE―UP.と話し合い、早ければ月内に合意が成立する。 　同社は22日、性被害の事実確認などを終えた35人に補償金額などを連絡したと発表。橋田はその一人で、実際に同日、同社からメールで補償案が示されたという。補償金額は明かさなかったが「金額にこだわりはありません」と、ほかの条件などがクリアでき次第、合意したい意向だと明かした。

　補償が進んでも「この問題を風化させることなく、被害を受けたら誰でも安心して声を上げられる社会にしていきたい」と、今後も性加害問題について発信を続けていくとしている。

　関係者によると、橋田以外の34人のうち複数人が同社から提示された補償案に合意する意向だという。被害を告白した人が誹謗（ひぼう）中傷を受けている現状に触れ、同社に対し「（手続きの進行などの）現状を丁寧に説明していないことで臆測が広がり、誹謗中傷につながっている」と指摘。「きちんとした説明を重ね、さまざまな人が納得する状況をつくることが誠実な対応に結びつくと思う。時間がたっても適当にならず、被害者と向き合い続けてほしい」と訴えた。