「どうする家康」茶々の妹・初役は鈴木杏「まさか」注目“大役”浅井3姉妹の次女 8年ぶり2回目の大河
2023年11月27日 20:15
芸能
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となった。
“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)で本草学者・平賀源内役を好演したばかりの鈴木が過去に“逆転生”。今回は徳川と豊臣の橋渡しを託された茶々の妹を演じる。
初は浅井長政(大貫勇輔)とお市の方(北川景子)の間に生まれた浅井3姉妹の次女。豊臣秀吉(ムロツヨシ)の庇護下で育ち、豊臣家臣としては徳川家康(松本潤)と親交がある京極高次の妻となる。茶々(北川景子)の生き様や葛藤を間近で見てきたため、姉には格別の思いがある。「大坂の陣」においては豊臣方の代表として、徳川との和睦交渉に臨む。
第44話、豊臣への輿入れを嫌がる幼き娘・千姫に、江は「母のお姉様はもう1人おってな。2番目の初というお姉様は、とてもお優しい。その方も側にいてくれるはずじゃ」。初の登場とキャストが注目されていた。
――初の印象
ちょっと引いたところから物事を見て、全体像で捉えているような、冷静さと客観性がある方だと思っています。一方で、とても大きな、慈愛のようなものも持っている印象があって。初は豊臣方の使者として大坂の陣の和睦交渉を任されますが、徳川が勝とうと、豊臣が勝とうと、どちらにしても初は板挟みではあるんですよね。どう転んでも大切な誰かを失うし、誰かが傷つく…そんな中で、それでも平和や、平和に続く道を見つめているのかなと感じています。
――役作り
初は姉の茶々や妹の江とはまた違った人生の歩み方をしていて、争いの渦中にいるわけではありません。だからこそ和睦の場に駆り出されたのでしょうし、その立場だからこその「どっしり感」や「静」の強さみたいなものが表現できたらなと思いました。それに、最終的に今回の初は祈る人だと思うんです。家康はもちろん、茶々も秀頼も、千姫も江も、それぞれ見ている未来は違います。でも、たとえどの道を進んでも、そこには平和があってほしいと祈る。その姿勢を、初を演じる上で大事にしたいと思いました。
――8年ぶりの大河
凄くチームワークが出来上がっていて、安心できる現場です。その安定感は、やっぱり主演の松本潤さんの力によるところが大きいんだろうなと思いながら、現場の空気を感じていました。
――松本潤との共演はドラマ「金田一少年の事件簿」(01年)、舞台「白夜の女騎士(ワルキューレ)」(06年)以来17年ぶり3度目。
思えば、最初に会った時、私は14歳で、松本さんが17、18歳だったんですよね。共通の友人がいるので、たまにプライベートでも会う機会もありますが、だんだん再会するとホッとする人になってきました(笑)。今回の共演では、本当に頼もしさしかないです。カッコいいな、凄いな、と。どんどん器が大きくなられている気がします。パフォーマーとしてだけでなく、現場を引っ張っていくチームリーダーとしての力もあり、全体を見ている方だなと、あらためて感じました。
――視聴者へのメッセージ
緊張感ある展開が続くので、ご覧になっている皆さんもかなりドキドキされているんじゃないかと思うのですが、それぞれがどういう決断をして、どういう終わり方をしていくのか、その一つ一つが見どころになっていますので、皆さんのカッコいい姿を、是非ご覧いただけると幸いです。