日大 沢田副学長のパワハラ提訴に識者「法的に勝ってもどれだけ得るものが…うまい手とは言えない」

2023年11月27日 15:14

芸能

 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が、27日放送のTBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメントを寄せ、日大アメリカンフットボール部の違法薬物事件をめぐり、林真理子理事長からパワハラを受けたとして沢田康広副学長が訴えを起こしたことについて見解を示した。
 日大の理事会で酒井健夫学長とともに辞任勧告を受けている沢田副学長は、林理事長に対して1000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。訴状によると沢田副学長側は、事件をめぐる8月の会見後、林理事長からほぼすべての会議への出席を禁じられ、すべての責任が副学長側にあるような印象操作をされたことで、社会的評価を低下させられたとしている。

 番組の取材に答えた石渡氏は、「今回の件は林理事長の失点」と指摘。沢田副学長は理事でもあり、理事会に出席する資格があるだけに、「会議に参加させないのであれば理事会を通すべきだった。パワハラと言われても仕方がない」ともコメントした。

 一方で、もともと検事でもあった沢田副学長の訴えにも言及した。「法律の専門家なので、林理事長の失点を理解した上での行動」と分析。「“自分は間違っていない”、“一矢報いたい”との思いからの行動だろう」と推測した。しかし「法的に勝ったとしてもどれだけ得るものがあるだろうか?さらに評価が落ちてしまうし、うまい手とは言えない」と疑問も呈した。

 日大アメフト部をめぐっては、大麻取締法違反などで部員2人が逮捕されている。同部の寮から違法薬物とみられる不審物が発見されながら、沢田副学長の判断で警察への報告が12日後と遅れ、“空白の12日間”と問題視された。
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