安楽パワハラ疑惑 識者が見解「オフに出たというのが引っかかる」「勝ち負けより大事なことが」
2023年11月27日 16:02
芸能
球界内の人間関係について、小林氏は「暴力とか行きすぎはともかくとして、こういった人間関係が野球界にありがちというのは事実。俗に言う上下関係とは、微妙に違うコミュニケーションというのがゆがんで、こういうことになるのは、あまり珍しいことではない」と指摘。「暴力とか、度合いの問題はありますけど、完全に変わり切れていないなと思います」と問題視した。
球界のゆがんだ上下関係は「染みついているんですよね」と懸念。「頭で“悪い”とは分かっていても、日常の人間関係の中でそうなってしまう、それを制御できないというのは、残念ながら子供のころから野球の世界にはいまだにそういう部分がある。特にプロに行くような勝利者の人ほど、その傾向が強いのかなと言えるのでは」と話し、「これを機会に本当に変えていかないといけないところだと思います」と提言した。
各球団もハラスメントの防止に向けた講習などを行っているというが、小林氏は「この問題がシーズンオフに出たというのが引っかかる」と分析した。「本来なら、問題が起こった時にすぐ何らかの相談ができる状態でなければいけない」としつつ、「スポーツ界は勝ち負けが優先しますから、シーズン中に余計なことをしてチームに迷惑がかかっては困るとか、勝っている、あるいはチームの主力選手には言いにくい、遠慮するみたいな」といった風潮を指摘。「勝ち負けより、もっと大事なことがあるということも、徹底しなければいけないとあらためて思う」と問題提起した。