日大アメフト部廃部 識者は部員へ2つの見解「続けたい選手の環境を」「全部員が問題の当事者」

2023年11月29日 14:51

芸能

 スポーツライター小林信也氏が29日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、違法薬物事件をめぐり廃部が決定した日大アメリカンフットボール部についてコメントした。
 同部をめぐっては、8月に寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、3年生部員の北畠成文被告ら部員3人が逮捕された。大学側は第三者委員会を設置し、調査を進めていた。10月には報告書が文科省へ提出され、林真理子理事長ら上層部の対応に多数の問題があったと厳しい見解が示されていた。

 27日に3人目の逮捕者が出た後に廃部の方針が決定。小林氏は「残念ながらやむを得ないと思います。改善する見込みはない状態になっていましたので、やむを得ない」と断じた。

 その上で、「今までこうならない選択ができるタイミングは何度もあった」と指摘した。「せっかく外部の監督にお願いをした。でも任期切れで、お引き取り願った。そのタイミングでもう1回、外部の指導者に託すこともできたのに、すぐにまたOBが監督になった」。さらに「すぐに第三者に調査を委ねるなり、公表すれば良かったのに、何とか事を荒立てないように、内部で内部でやった結果が、このようなことになった」とも述べた。

 在籍する部員に対しては、同情と批判の2つの見方を示した。「被害者なので、アメフトを続けたい選手に対しては環境を整えるということも、大学だけじゃなく、周りの大学、クラブ、実業団にご協力いただくことが必要だと思います」。希望者には、周囲が協力して競技を続けられる環境の整備を提言した。

 一方で、部の内部から、犯罪を抑制したり、いさめる大きな流れにならなかったことを問題視。「内部から問題視されていたのに、全部員がこれをどうして、もっと厳しく、反省して改善する動きにならなかったのか。すべての部員がこの問題の当事者であるということも事実だと思います」と、厳しい意見も口にした。
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