2位に45本差 ジョイマン 大差で1位のきっかけは伝説の「サイン会0人事件」
2023年12月01日 05:15
芸能
忘れもしない14年8月。サイン会に客が1人も来なかった。池谷が当時を「芸能界のどん底を知った」と振り返る。高木も「もうここから落ちることはないな」と放心状態だった。そんな深刻な状況を「2人では抱え込めない」と、無人の会場で長イスに座る2人と山積みの色紙を撮影し、SNSにアップ。皮肉なことに哀愁漂う画像は大バズりした。
投稿は吉本本社にも衝撃を与えた。高木は「今こんな感じなの?ジョイマン。じゃあ仕事あげようよ」と思ったスタッフによってジワジワ仕事が増えていったと明かす。関係者によると、ジョイマンと懇意にしており、進んで仕事を入れる社員が複数人いるという。必ずネタをやり切る2人の誠実さが仕事を呼び込んでいるのかもしれない。芸能界でも「ナインティナインの岡村(隆史)さんがラジオに呼んでいじってくれたり、声優の花澤香菜さんがテレビでモノマネしてくれた」と人気が徐々に上昇。コロナ下の20年3月に吉本全体の営業本数が0になっても、ウェブCMなどで収入には困らなかった。現在は「平日でも毎日のように営業に行く」日々だ。
芸歴21年目の今が「一番楽しい」と池谷。「前に売れたときは浮かれまくったが、今は地に足着けて仕事を楽しんでいる」と充実の表情。高木は収録終了後、SNSに「ナンバーワン お茶碗(ちゃわん)」と投稿。酸いも甘いもかみ分けた芸風を今後も貫く。
≪2位「グランジ」大はボートレース営業主戦場≫2位になった「グランジ」の大(43)は、ボートレースなどでの営業が主戦場で「エンジン音が聞こえない現場は久しぶり」と苦笑い。営業では予想も披露。自身の予想に異を唱える客もいるそうで「1―2で予想しているのに、かたくなに“1―6や!”と叫ぶおじさんがいて。目の前に来たと思ったら泡を吹いて倒れた」と強烈なエピソードを披露。「でも本当に1―6で決まったんです。3連単560倍。それ以降そのおじさんを見ていない。今思うとあの人多分未来から来た僕なんです」と、スタジオの爆笑を誘った。