脚本家山田太一さん死去「ふぞろいの林檎たち」など名作多数 89歳 老衰 遺族「楽しく優しい父」

2023年12月01日 08:14

芸能

脚本家山田太一さん死去「ふぞろいの林檎たち」など名作多数 89歳 老衰 遺族「楽しく優しい父」
山田太一さん Photo By 提供写真
 「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など多数の名作ドラマで知られる脚本家の山田太一(やまだ・たいち、本名・石坂太一=いしざか・たいち)さんが11月29日、老衰のため死去した。89歳。東京都出身。
 遺族の意向でフジテレビが発表した。同局「めざまし8」で伝えられた遺族のコメントは以下の通り。

 突然のご報告となりますが、かねてから療養中でありました山田太一は、令和5年11月29日にお世話になっていた川崎市内の施設にて老衰の為に息を引きとりました。享年89歳。とても安らかで静かな旅立ちでした。

 山田は仕事に対しては常に厳しく真剣でしたが、私たち家族にはユーモアにあふれ、楽しく優しい父として心に残っています。

 ファンの皆様、メディアの皆様、長い間父を支えていただき、誠にありがとうございました。これからも父の作品を楽しんでいただけたら幸いです。

 本人の希望により、葬儀は家族のみで執り行う予定です。お別れの会などを開催する予定は、現時点ではございません。どうか静かに見守っていただければ幸いです。

 家族一同



 ◇山田太一(やまだ・たいち、本名・石坂太一=いしざか・たいち)さん 1934年(昭9)6月6日生まれ。東京都出身。早大卒業後、58年に松竹大船撮影所に入所し、木下恵介監督に師事。65年に退社し、フリーに。74年に「真夜中のあいさつ」(TBS)で文化庁芸術祭大賞、83年に「日本の面影」で向田邦子賞、85年に「ふぞろいの林檎たち2」(TBS)で菊池寛賞を受賞。88年に小説「異人たちとの夏」で山本周五郎賞、91年に映画「少年時代」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。  

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム