宝塚歌劇団 宝塚大劇場で雪組公演再開、宙組所属の劇団員転落死問題で遺族との溝埋まらぬまま
2023年12月01日 13:16
芸能
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一方、遺族側は歌劇団側の調査に対し、あらためて過重労働に加え上級生によるパワハラを主張し、謝罪と補償を求めた。反論会見で、再検証を求めた遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。
歌劇団側と遺族側は11月24日に面談。歌劇団は取材に「しかるべき立場の人間が面談いたしましたが、詳細につきましては差し控えます」としていたが、遺族側弁護士が同27日に報道関係各社にファクスを送信し、阪急・劇団側に過重労働とパワハラの事実を認め、遺族に謝罪、被害補償を求めた上で、被災者に対するパワハラが否定されたままで、本件につき合意解決することはありえないとした。歌劇団は同28日、公式サイトを通じ、遺族側と面談したことを報告し「大変重大なことと受け止めている」とする声明を発表した。
また、タカラジェンヌの家族やOGらの証言で、歌劇団内部の理不尽なルールや過酷な上下関係が明らかになる中、11月22日に西宮労基署が立ち入り調査。歌劇団は2年前にも、演出助手の休日労働などに関し是正勧告を受けていた。