日大アメフト部初公判 “空白の12日”めぐる食い違いに識者「副学長は事実関係を明らかに」

2023年12月01日 16:20

芸能

日大アメフト部初公判 “空白の12日”めぐる食い違いに識者「副学長は事実関係を明らかに」
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 大学ジャーナリスト石渡嶺司氏が1日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、麻薬と認識して覚醒剤を所持したとして麻薬取締法違反(所持)の罪に問われた日大アメリカンフットボール部部員の北畠成文被告(21)の初公判を受け、あらためて“空白の12日”についての問題点についてコメントした。
 同部の違法薬物事件をめぐっては、8月に寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、3年生部員の北畠被告が逮捕。一連の事件では部員3人が逮捕されたほか、先月30日付で4人目が書類送検されており、立件は4人目と、事件は広がりを見せている。

 7月6日にアメフト部の寮で不審な植物片や錠剤を発見し、沢田康広副学長が回収した。大学本部で保管し、警察に提出したのは12日後の同18日。沢田副学長は「学生にきちんと反省させて自首をさせたいと考えていた」などと釈明していたが、“空白の12日”と問題視された。

 しかし、東京地裁でこの日、開かれた初公判(池田知史裁判官)で北畠被告は「監督からは“沢田副学長に見つかって良かったな”と言われた」と述べ、「沢田副学長がもみ消すんだと思い少し安心した」したとも明かした。沢田副学長の主張とは真逆ともとれる証言だった。

 石渡氏は「他の大学では、薬物もしくは疑わしいものだったとしても、出た時点ですぐ警察に連絡します」とコメント。「沢田副学長の“学生を自首させたい”、一見すると学生を思っているように見えますが、先ほどの北畠被告の話が事実だとすれば、私は沢田副学長はあらためてどういう意図だったのか、事実関係を明らかにすべきと考えます」と、沢田副学長の説明責任を訴えた。
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