三谷幸喜氏「この人に勝てることはこれしかない」 30年前、山田太一さんの前に割り込んだ理由は…

2023年12月02日 23:10

芸能

三谷幸喜氏「この人に勝てることはこれしかない」 30年前、山田太一さんの前に割り込んだ理由は…
三谷幸喜氏 Photo By スポニチ
 脚本家の三谷幸喜氏(62)が2日、同局系「情報7daysニュースキャスター」(土曜後10・00)に生出演。11月29日に89歳で亡くなった脚本家の山田太一さんとの意外なエピソードを明かした。
 「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」などの名作を生んだ山田さんについて、三谷氏は「普通の家族の話や普通の大学生の話など普通の人たちの物語に人間のエゴや美しさ、面白さをちりばめていく本をたくさん書かれていて。静と動でいうとどちらかというと“静”のイメージがあるんですけど実は動の方も凄くて、『岸辺のアルバム』もそうですがドラマチックな物語を作るのがとても上手な方」と追悼。

 そして1980年のNHK大河ドラマ「獅子の時代」に触れ、「ふつう大河ドラマって歴史上の人物を描くんだけど山田先生は架空の人物を主人公にして。菅原文太さんが演じたんだけど、その人が激動の時代を生き抜いていく物語を書かれて、1年間ものすごいスペクタクルなドラマだったんですよ。そういうのをお書きになる方だったなと思います」と話した。

 山田さんと会ったのは1度だけだったそうで、「30年ぐらい前に渋谷にビデオスタジオというスタジオがあって、その前の道で山田先生がタクシーを拾おうとされていた。それを見つけて、なんか悔しかったんで、山田先生よりちょっと手前に立って先にタクシー拾っちゃったんです」という“割り込み”エピソードを披露。そんな行動をした理由は「この人に勝てることは僕はこれしかない」という尊敬とライバル心の入り混じった思いからだったそうで、最後は「先輩、すいませんでした」と頭を下げていた。

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