上沼恵美子 「大ファン」の宝塚歌劇団に「根底からやり直して」体制に喝 団員急死には「胸が痛い」

2023年12月03日 13:03

芸能

上沼恵美子 「大ファン」の宝塚歌劇団に「根底からやり直して」体制に喝 団員急死には「胸が痛い」
上沼恵美子 Photo By スポニチ
 タレントの上沼恵美子(68)が、3日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」(日曜前11・40)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題に言及した。
 歌劇団を巡っては、宙組に所属する劇団員の女性が9月30日、宝塚市の自宅マンション敷地内で転落死した。自殺とみられ、遺族側はいじめやパワハラがあったと主張し、歌劇団や加害者に謝罪を求めている。一方で歌劇団側は、外部弁護士による調査の結果、女性が長時間労働などによる強い心理的負荷がかかっていたことは認めたものの、いじめやパワハラについては否定している。

 番組では芸能記者・中西正男氏がこの問題の経緯を説明し、歌劇団側が宙組の約60人に聞き取りを行ったものの4人が辞退したことも取り上げた。

 上沼は「宝塚のファン。大ファンですよ。鳳蘭さん、安奈淳とかあのへん。ベルバラずっと行きました」と昔から宝塚が好きだったとした。

 その上で「60何人に聞いたって言うけど、正直に答えられますかね?私だったら嘘を言うと思う。“そんなんなかったと思います”って絶対言う。だって、自分の今の立ち位置っていうのかな、辞めたくないわけだし、自分のことを考えたら妙なこと言われへん。だから聞き取りってのに無理があるような気がする」とそもそも聞き取り調査が意味をなしてないのではと首をひねった。

 続けて「“絶対にそんなことやってないと思います。見てません。なかったと思います”って(団員側が答えると)分かっていて、歌劇団の方は聞いてる感じがすると思う。“なかったと思います”って言わなしゃーない。答えありき、最初から分かってるようなこと。それじゃアカン。聞き取りになってない。平等じゃない。方法としてはまずい」と歌劇団の調査方法を厳しく批判した。

 歌劇団の楽屋を訪れたことがあるという上沼は、楽屋での出来事も紹介。楽屋には女性しかいないため、男性が入る際は「男あがります」と声がかかったといい「異様な感じした。それだけ独特の世界。スポーツとかもあるけど、一番独特かもしれない。歌舞伎も相撲もそう。掟か何かあると思うけど、とっても分かりづらい。外から文句も言えない。だから夢の世界」と宝塚歌劇団には独特な世界、文化があるとした。

 それだけにその世界に憧れて、狭き門の宝塚音楽学校に入学。その後も研さんを積んだ劇団員の死に「胸が痛い。狭き門で合格発表あったらお母さんと見に行って、番号あったって泣いて抱き合って、東大に入ったような感じ。それで夢を描いて大きな舞台踏んで、こんな結果になるなんて…。誰が思いましたかね」と亡くなった劇団員の親や家族に思いをはせ、胸を痛めた。

 そして「狭き門を突破して7年間舞台に立って、華やかで大階段なんてフィナーレなんて夢の世界ですよ。あんなキレイな舞台を作ってた美しい役者さんがね、こんな形で死んでしまうって。これは責任取らないとアカン。何か変えないとダメなんですよ」ときっぱり。「このまま時間経ったら(世間は)忘れるって?忘れませんよ。皆、忘れても私は忘れない」と言い切った。

 上沼は「宝塚のファンなんですよ。100年の歴史があって、こんな美しい世界、素敵なステージ。夢の世界に誘ってくれる。あの力をもう一回取り戻すためには、こんなことあったらアカンのよ。宝塚側も全部吐き出さないと。隠し通せることじゃないもん。パワハラ認めたら良かったっていうんじゃなくて、はっきり否定してたのでびっくりしました」と歌劇団側の姿勢を問題視。「根底からやり直していただかないと、応援できないよね。今まで培ってきた歴史、伝統を一回全部壊さないとね」と一から立て直すべきと訴えた。

 そして最後は冷静に「吠えておりません。間違ったこと言ってないつもり。感情が出てしまって申し訳ない」と謝罪しつつも思いの丈を打ち明けた。
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