金子恵美氏　歌舞伎町のホストクラブ、売掛金の自主規制方針に「4月からではなくて即対応してもらいたい」

　元衆院議員の金子恵美氏（45）が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8（エイト）」（月～金曜前8・00）に出演。悪質なホストクラブに通う女性が支払い資金捻出のため売春などをする問題を受け、ホストらが飲食代を肩代わりして客に後払いさせる「売り掛け」を自主規制で段階的に減らし、来年4月以降は撤廃することになった件について言及した。 　国内有数の歓楽街、歌舞伎町のある東京都新宿区は5日、ホストクラブ経営者らとの連絡会を開き、経営者側は、「売り掛け」を自主規制で段階的に減らし、来年4月以降は撤廃する。連絡会には歌舞伎町でホストクラブを運営する約40グループのうち13の経営者らのほか、区や都の担当者が出席。吉住健一区長らによると、近く18グループで業界団体を設立し、売掛金の撤廃に向けた取り組みを進める。既に発生している売掛金については客側と話し合い、状況に応じ区の法律相談窓口を活用する。歌舞伎町には約300の店舗があり、18グループで7～8割を占める。他のグループにも参加を呼びかけるという。

　会議後、経営者側の巻田隆之氏は「売り上げが上がり、業界全体がまひしていた。お客さまに楽しんでもらえるようにしていきたい」と話した。吉住区長は「クラブ側とコミュニケーションが取れたのは進展だ」と述べた。

　金子氏は「実効性のあるルールになるのであれば、客側のリスクは軽減されるので1つ安心かも知れないんですけれども、でもせっかく業界側が自ら改革するのであれば、一歩踏み込んで4月からではなくて即対応してもらいたいなと思う」と言い、「また、これが根本的な問題解決では決してなくて、被害に遭わないように自分の身を守るっていう意味では、家庭の中でも親子のコミュニケーションをとって、こういうった問題があったことをしっかり認識することも大事だと思う」と指摘。

　そして、「いたちごっこと言ったら変ですけれども、もし今回の売り掛け、ツケというものでなく、また新たな金融サービスみたいなものが生み出されて違うシステムというものが出てくるかも知れないということを考えると注視しないといけないとも思います」と話した。