辛坊治郎氏「論外！完全にナメてる」　岸田首相「パーティー当面自粛」に「当面!?またやる気か!!」

　ジャーナリストの辛坊治郎氏が6日、カンテレ「旬感LIVE　とれたてっ！」に出演し、裏金問題に端を発した自民党の対応に「日本国民はナメられている」と語気を強めた。 　自民党最大派閥の安倍派などによる、政治資金パーティー券の売り上げを議員にキックバックした問題について、連日メディアで報道が過熱しているが、いまだに自民党内からは納得のいく説明がない状態だ。これを受け、岸田首相は各派閥に政治資金パーティーの当面自粛を要請したが、辛坊氏は激怒。「“当面”ですよ！ほとぼりが冷めたらまたやりますということなんです。本当にナメてますよ」と声高に訴えた。

　安倍派の塩谷立座長はキックバック報道があった直後に「あったと思います」と発言。ところが、5時間後に発言を撤回した。辛坊氏は「そもそも、悪いと思っていない。そういう人たちなんです」とあきれ顔。ただ「東京地検は本気になってきている気はします。そうなると、キックバック受けられるのはパー券を大量に売ることができる人。安倍派でも有力政治家です。そういう大物政治家が摘発されると大変なことになる可能性がある」と指摘した。

　ロッキード事件やリクルート事件など汚職事件は大小無数にあるが、辛坊氏は「政治家はそういう汚い金に手を出しすぎなので、みんなのための政治を、という意味で政党助成金ができた」と歴史をひもとく。95年に導入されたこの制度は国民1人当たり250円で計算される額で、今年は約315億円。導入された当初は「国民1人がコーヒー1杯分の負担」と表現された。辛坊氏は「国民が負担して政党助成金を出しているのに、企業団体献金をそのまま残したうえに裏金までやっている。もう論外！完全にナメてる」と最後まで怒りが収まらなかった。