カズレーザー 宝塚歌劇団の女性転落死問題「ファンも収益もたくさん…変えようという力学は働かない」
2023年12月08日 12:07
芸能
遺族側は、女性が2021年8月、上級生にヘアアイロンで額にやけどを負わされたと主張。女性はラインで「わざとな気がする」と示唆し「ちゃいろになってる」「さいあく」などと記述。意見書には痕が残った額の写真を添付し、証拠があるのに、調査報告書がパワハラと認定しないのは不当だと批判した。
また、女性は23年度から下級生のまとめ役となっており、遺族側は、歌劇団が過重業務を課し、上級生が執拗に叱責したことがパワハラに該当すると主張。意見書では、上級生3人が9月2日の稽古終了後に女性を呼び出し、「責任は取れ」「もう後がない」などと未明近くまで怒声を浴びせたと指摘した。ラインには、午後11時40分ごろに「まだかえれんわ」「上の人おるから」と母親に送信し、翌3日には「ごめんなやめたいやめたいいって」「結構きつくて」などと追い詰められた心情をつづっていた。
歌劇団をめぐっては、9月に女性が転落死し、遺族側は上級生のパワハラなどが原因で自殺したと主張。劇団とパワハラを行った上級生が真実を認め謝罪することを求めているが、劇団側は外部弁護士による調査結果の報告会見でいじめやパワハラを否定。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。新理事長に就任した村上浩爾氏(56)は、11月の会見で遺族側の主張について問われ「証拠となるものをお見せいただきたい」などと発言していた。
番組では、5年前に宝塚音楽学校で女性の飛び降り事件があったが、劇団側はこれを公表しなかったと伝えた。全治3週間のけがを負った女性の親族がパワハラがあったとし「今回と全く一緒。正直なところ、また起きちゃったなと思いました」「(歌劇団側の)会見の姿を見ても変わっていないと感じた」と話すインタビューや、親族と歌劇団側のやり取りの音声などを放送した。
カズレーザーは「われわれ外部からダメだと思いそうな組織を支えている人がたくさんいて、ファンもずっといて収益も上がっているから、これを変えようという力学は基本的に働かないと思うんですよ。だから基本的に宝塚側はまた時間がたったら解決してくれるだろうというのが1番やりやすいやり方なんじゃないかなと思います」と自身の見解を話した。
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