ガガガSP・コザック前田 二つの依存症との闘いをテレビに語る「完治はないと思ってる…日々積み重ね」

2023年12月08日 18:50

芸能

ガガガSP・コザック前田 二つの依存症との闘いをテレビに語る「完治はないと思ってる…日々積み重ね」
「ガガガSP」のコザック前田 Photo By スポニチ
 ロックバンド「ガガガSP」のボーカル・コザック前田(44)が8日放送の読売テレビ「かんさい情報ネット ten.」で、「アルコール」「睡眠薬」二つの依存症と向き合ってきたことについて語った。
 神戸に生まれ育ち、2000年にCDデビュー。アニメ主題歌やCMに楽曲が起用され人気を博した。だが約15年前から不眠症になり、睡眠薬を服薬するように。「アドレナリンが出続けて、酒飲んでも1日1~2時間しか寝られない生活が続き、睡眠薬を飲んで寝る。最初は比較的健全な使い方をしてたけど、耐性がつく。1錠じゃ眠れないから2錠、3錠…と増えていった」と説明した。

 過剰摂取で精神が不安定になり、ごまかすために飲酒。2015年ごろには常に泥酔状態に。「生活にかかるプレッシャーや不安が根本的な問題かと思う」と語り、「しらふの時間を減らしたい…そのほうがテンションも上がるんで、それを利用してライブもする。そっちが本当の自分やと思ってしまうんです」と薬や酒に頼ってしまう心理や状況を打ち明けた。

 バンドメンバーは、ライブ中に記憶が飛んだり、打ち上げで泥酔して暴言を吐く姿を見ていたといい、掛ける言葉も分からず距離を置いた。前田も「これ以上飲めないという感覚…自分の手に負えない感じ」と限界を感じ、17年にバンド活動を休止。精神科に入院し、依存症治療を本格的に始めた。

 以後は断酒し、睡眠薬の過剰摂取もなくなり、バンド活動を再開。依存症との闘いも公表した。今も月に1回、心療内科を受診。「一生完治はないと思ってるんで。日々積み重ね…依存症の人はみんなそうやと思うんです」と語った。

 先月、母校・神戸高塚高の記念式典でライブ。予想以上に前のめりで楽しむ後輩たちに、「これから人生しんどい事もあると思いますわ。しんどい中でも、自分の寿命まで思いっきり生きてやろうじゃないか!それぐらいが人生の目標でいいんとちゃいますか」と呼びかけた。 

 「自分も紆余曲折あってステージに立てたから。“あんなバカみたいな奴らもステージに立ってたな、自分もちょっと生きてみようかな。あいつらがやってるなら、まだやれるやろ”と思えた一日になってたら」と語った。
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