旧ジャニ新社長　TV取材応じる　ジャニー氏の性加害に言及「犯した罪は世界最大、決して許されない」

　旧ジャニーズ事務所から独立した形で設立するタレントのマネジメントなどを担う新会社「STARTO　ENTERTAINMENT（スタートエンターテインメント）」社長に就任するコンサルティング会社社長の福田淳氏が9日、都内で取材に応じ、日本テレビ系「news　every.」などで様子が報じられた。 　福田氏は「10月2日の会見までは私は普通にワイドショー見てまして。全然関係なかったんですけれども…ジュリーさんと東山さんと井ノ原さんにお会いして」と述べた。

　さらに故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について「創業者のジャニー喜多川氏が犯した罪は世界最大のもので、決して許されるものじゃない」と断罪。

　一方で、「培ってきたコンテンツそのものが瓦解してしまうというのは、このこととは別に日本の損失じゃないかと。自分ができる範囲があるんだったらお引き受けしましょうと」と社長就任を引き受けた経緯を語った。また「ファンの方がファンの方で居続けて、発展するように強い会社を作る」と決意を述べた。

　性加害の被害者や補償について問われると「社会や経済界から分離しないとね、ダメですよという要請に基づいて作られているものなので。補償は補償でSMILE―UP.（スマイルアップ）の方で専念していただいて、僕の与えられた役割はエンターテインメントビジネスをさらに発展するように強い組織型のきっちりした会社を作ることなので、そこに専念しようと思っています」とした。

　8日に「SMILE―UP.（スマイルアップ）」（旧ジャニーズ事務所）の井ノ原快彦副社長が事務所から独立した形で設立するタレントのマネジメントなどを担う新会社の名称を「STARTO　ENTERTAINMENT（スタートエンターテインメント）」とすると、ファンクラブ向けの動画で発表。社長にコンサルティング会社社長の福田淳氏が就任するとし、動画には井ノ原副社長と福田新社長が登場。新たな社名を「STARTO　ENTERTAINMENT」と発表した。

　福田氏は日大芸術学部卒。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントを経て、社内起業したソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務めた。17年に「スピーディ」を設立し、福田氏はブランドコンサルタントとして活動。エージェント業、アートギャラリーの運営、出版業など多岐にわたるビジネスを手がけている。