若狭勝弁護士 派閥の箝口令暴露した“宮沢発言”「検察の本気度高める呼び水になったかも」

2023年12月15日 15:46

芸能

 元衆院議員で元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が15日、読売テレビ「ミヤネ屋」に中継で出演し、東京地検特捜部が本気度を一層高める契機になったのは“宮沢発言”の可能性が高いことを指摘した。
 自民党安倍派の政治資金パーティー券キックバックの裏金疑惑をめぐり、13日に国会内で報道陣に囲まれた安倍派の宮沢博行議員が派閥から「しゃべるな!!」と箝口令があったことを証言。「はっきり申し上げます。3年間で140万円の記載漏れがあります。派閥の方から収支報告書に記載しなくてよいという話がございました」と暴露した。

 若狭弁護士はこの発言を特捜部が問題視している可能性が高いと推測。「一連の疑惑は悪質かつ組織的で、証拠隠滅する恐れがあると判断して、広範囲かつ徹底的な家宅捜索への動きを加速させるのでは」と語った。

 一方で、司会を務める宮根誠司は「派閥から言われた、派閥が悪いという傾向の発言がいくつか出てきていますが、会計責任者の方に責任の流れがいっている気がするんですけど」と懸念を示すと、若狭氏は「事務方だけで終わってしまったら特捜部は大敗北です。特捜部って力が落ちてきたのではないの?と言われかねない。少なくとも事務総長経験者の誰かは起訴にもっていくことを最低限のノルマにしているのでは」と考えを示した。

 また、証拠隠しを防ぐためにも早い家宅捜索が求められるが、同じく番組に出演していた嵩原安三郎弁護士は「向こうが消したくても、メールやLINEなど残ってしまうものもあるので、完全に消し去るのは不可能」と指摘していた。
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