岸博幸氏「多い少ないの問題じゃない」自民の政治資金問題「違反した人は1回辞めるべき」

　元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏（61）が17日放送のTBS「サンデージャポン」（日曜前9・54）に生出演。自民党派閥の政治資金問題に言及した。 　自民党安倍派（清和政策研究会）の裏金問題を巡り、東京地検特捜部が安倍派議員への任意の事情聴取を始めたことが16日、関係者への取材で分かった。高額の還流を受けた議員から聴取するとみられ、対象は数十人に上る見通し。特捜部は政治資金規正法違反（不記載など）の疑いで調べている。

　2022年のパーティーで還流した現金について派閥側が議員側にパーティー収入として政治資金収支報告書に記載するよう依頼したケースがあったとみられることも判明。派閥内で還流が問題視され、議員側の収入扱いとして裏金を隠そうとした可能性がある。

　岸氏は「本来、国会議員は、法律を作るのが仕事。その人が法律に違反したことをやってると。金額の多い少ないの問題じゃない。法律に違反したことは変わらないから、そういう人は法律を作る仕事をやる資格があるのかと。できれば違反した人は1回辞めるべき」と切り捨てた。