【落合×ジブリ鈴木敏夫 旧友対談】幼少時に生きた絵の才能 「月光仮面」でヒーローに
2023年12月18日 17:00
芸能
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1クラス60人くらい。「競争がすごいんだ」と身に染みて感じる日々で「まだ貧しかったですよね。まだ戦後ですからね」。給食は始まる前で、経済的な事情から弁当を持参できない子供もいた。「何か辛かったですよね。昼休みの時間になると消えるんです」。すると、子供の世界でも貧富の差から、グループに別れてケンカが始まると回想。特に思い出に残っているのが、子供向けのテレビ番組「月光仮面」がきっかけだった。
「裕福な家の子がね『月光仮面』のいわゆるキャラクター商品を買えるんですよね」と、お面やマントを見せびらかす。買えない子供は指をくわえてみているしかなかった。そこでいきたのが「絵が得意だった」という鈴木さんの特技だ。
ある時「月光仮面」の絵を模写して描くと、「貧しい家の子たちがそれを欲しがるんで、次から次へと描いてはそれをあげて、子分にする(笑)そんなことしてましたね」として、リーダーとして注目を集めた。
落合氏の幼少期にも「月光仮面」は人気。「それが強烈に印象に残っていて。頭の中に貧しいっていうのがこべりついていて。だから、あれが原点。いつそこに戻るか分かんないみたいな気持ちがいまだにありますね」としみじみ語ったが、「戻らないって」と落合氏は笑っていた。