【落合×ジブリ鈴木敏夫 旧友対談】今だったら大問題 テストで替え玉「卒業させて」と懇願された過去
2023年12月18日 17:05
芸能
すると鈴木さんは「まだね受験戦争の第1世代だから、みんな慣れてないんですよ。だから、変なのもいっぱい入ってて」と、あるエピソードを語った。
「全部で740人いてね。最後に入ったクラスがね、留年生が20人いたんですよ」。病気で休学した生徒もいたが、成績が伴わずに留年するケースも多かった。成績が下の生徒は四苦八苦。そして高校3年生で“事件”に巻き込まれる。
クラスには、全国大会でも活躍する柔道部の猛者がいた。その友人は警視庁に就職が決まっていたというが、成績は芳しくない。ある時の英語の定期テストで、「試験が終わった途端、僕のところにパッと来てね。“答案を換えろ”“鈴木、悪い。卒業できねぇんだよ”」と声を掛けられ、「卒業させてほしい」と懇願されたという。
その生徒の答案用紙には、すでに「鈴木敏夫」と記載されており“準備万端”。「見たら答えのところ何も書いてなくてね」と、答案用紙はほぼ白紙だった。
「大変でした。結局、丸1年間、そいつの答案ね、全部書くんですよ」と替え玉に加担し、苦笑いを浮かべた。
当時は「30分経つと試験の答案を出していいんですよ。その時に“もう1回勉強します”って言って試験問題と答えの用紙をね、1部ずつ勉強のために貰っていいんですよ。貰って外へ出て、もう1枚答案書くんですよ」と“抜け道”もあったと告白。落合氏も大笑いで「今だったら大問題ですね」と返した。
鈴木さんも「そいつには感謝されましたけどね。なんか変な話を思い出しちゃったな」と笑いが止まらなかった。