若狭勝弁護士 自民パーティー収入“中抜き”疑惑に「派閥が知らなかったということは普通はあり得ない」

2023年12月18日 09:54

芸能

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が18日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑について言及した。
 自民党安倍派(清和政策研究会)を巡っては、東京地検特捜部が今週前半にも政治資金規正法違反の疑いで派閥側の関係先への家宅捜索に乗り出す。還流を受けた議員への任意の事情聴取中で、裏金は最近5年間で総額約5億円に上るとみられ、特捜部は派閥の資料や聴取内容から裏金づくりの解明を進める。

 安倍派ではパーティー券の販売ノルマを所属議員に課していた。それを超えて議員が集めた分を、政治資金収支報告書の収入に記載せず裏金として議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として収支報告書に書いていなかったとされる。

 番組では、安倍派の一部議員は、パーティー収入を安倍派に納入せずに“中抜き”していた疑いがあると伝えた。安倍派が用意したパーティー券用の口座のほかに、一部議員がそれぞれ個人口座をつくって支援者に送金させていた。ノルマ分だけを安倍派に収めて余りを中抜きし、額が100万円を超える議員も複数確認されたという。

 MCの谷原章介が「あらためて聞きますけど、キックバックでも中抜きでも、きちんと記載さえされていれば、政治資金規正法上は問題ないですか?」と聞くと、若狭氏は「結論から言うと、きちんと記載されていればそうですね」と話した。

 そして、中抜き疑惑については「私の議員としての経験からすると、派閥に何も言わないで、派閥が知らない形で中抜き、いわゆるネコババするということは9割以上ないと思います」と指摘。「派閥は知っているか、そうしなさいと言っているか、少なくとも黙認で、派閥が全く知らない形で議員が勝手に中抜きしていたら、その議員はおそらくそれが発覚した時点で派閥を追放されますから、派閥との信頼関係が全くなくなるので、たぶんこれは知っているんだけれども、派閥も知っていたということになると、また派閥が今度は今までとは違う不記載の罪に問われるということなので、今は中抜きは議員が勝手にやっていたという話が一部流れているのかも知れませんけれども、派閥が知らなかったということは普通はあり得ないと思う」と自身の見解を述べた。
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