歌舞伎俳優の尾上松也(38)がこのほど、都内で「新春浅草歌舞伎」(来年1月2~26日)の取材会に出席した。若手の花形役者が顔をそろえる毎年恒例の公演で、2015年に主要出演者たちが一新されてから、松也は今回で10年目。松也の他、坂東巳之助(34)、中村隼人(30)ら7人の俳優たちは今回をもって卒業する。
松也は「浅草ではいろいろな経験をした。恩返しも含めて、そろそろ後輩に浅草を託そうと思った」と卒業の経緯を明かした。自身は第2部で、大役として知られる「魚屋宗五郎」の主演を務める。「自分の最後の浅草でやりたいと思っていた。子供の時から見ていた七代目の兄さん(尾上菊五郎)の演目から選びました」と役に懸ける思いを語った。