田崎史郎氏「一般の人は安倍派と二階派の問題は同じだと思われているが、疑いを持たれている質は全く違う」

　政治ジャーナリストの田崎史郎氏が20日、TBS「ひるおび！」（月～金曜前10・25）に出演。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件について言及した。 　東京地検特捜部は19日、政治資金規正法違反（不記載など）の疑いで、東京都千代田区にある安倍派（清和政策研究会）と二階派（志帥会）の事務所を家宅捜索した。両派とも、特定の会計責任者が同じ手口で政治資金収支報告書への不記載を続けてきたとされ、東京地検特捜部は刑事責任を追及する。

　政権中枢に波及した「政治とカネ」の問題は強制捜査に発展。特捜部は議員の関与の有無とともに、不記載に至った背景の全容解明を進める。

　田崎氏は「安倍派と二階派に同時に家宅捜索があって、一般の方は全く同じだと思われているでしょうけれども、疑いを持たれている質は全く違います」と言い、「安倍派の場合は、派閥と議員個人の間でキックバックが行われて、それを政治資金収支報告書に記載していなかったということなんですね。それに対して、二階派は個人の収支報告書に記載しなかったということはなくて、派閥に入ってきたお金を正確に収支報告書に記載していなかった、約1億円を、と言う問題なんです。だから議員個人が何か問題があるかというと、二階派の方は今のところはないんです。でも安倍派の場合は議員個人が非常に関与が深いということで、大臣、副大臣が辞めている」と見解を述べた。