NHK　旧ジャニと「新規契約できない」　新会社、補償スタートしても　稲葉会長「もう少し確認を」

　NHKの稲葉延雄会長が20日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、旧ジャニーズ事務所タレントのマネジメントを担う新会社設立に言及した。所属タレントのNHK紅白歌合戦への起用について問われ、「実際に新会社がどのように機能するかもう少し確認したい。現時点では確認できていないので、新規契約はできない」と答えた。 　新会社は今月8日、旧事務所の創業者一族が一切出資しない形で発足したことが発表された。収益は旧事務所側に回らず、性加害問題の被害申告者への補償が始まったことも明らかになっている。

　一方、本紙取材では、今月5日に独立を発表した岡本健一（54）らで構成されたバンド「Rockon　Social　Club」の紅白出場が決まっている。稲葉会長は同バンドの出場について「具体的な出演者は分からない」としながらも、タレントが独立している場合は「新しい契約をすることができる」と明言した。事務所の取り組みが始まっても所属タレントは起用できないが、出演時点で所属さえしていなければ問題ないというNHKの判断に、基準が不明確との声も上がりそうだ。