【落合×ジブリ鈴木敏夫　旧友対談】ジブリに込められた思いと宮崎駿氏のこだわり「のちに嘘だって…」

　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（70）が22日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評対談企画「博満の部屋」第5回目として、株式会社スタジオジブリ代表取締役議長で数々のジブリ映画プロデューサーとして活躍する鈴木敏夫さん（75）をゲストに招いて対談を行った。 　気になる「スタジオジブリ」の名前の由来に対して、鈴木さんはある時「宮崎がね“ジブリにしよう”って言い出したんですよ」と思い出す。

　ジブリ「GHIBLI」は、サハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語だと、宮崎駿監督が知っていたといい、さらに「宮崎が戦闘機が好きで、イタリアの戦闘機にあるんですよ。ジブリって」と解説。飛行機マニアの宮崎監督が命名したという。日本のアニメーション界に熱風を起こそうという思いが込められている。

　だが、「GHIBLI」は本来イタリア語では「ジブリ」ではなく「ギブリ」と発音するのが正しいとのこと。鈴木さんは「“GHI”ってイタリア語でギブリって言うんですけどね。宮崎がね“ジブリだ”って主張するんですよね」と明かし、周囲から言われても「イタリア人が“ジブリだ”って言っていた」と曲げなかった。

　それでも「後に嘘だっていうのが分かるんですけど」と加え、「だからね、珍しい名前の会社になったんですよ。世界で唯一の」と笑っていた。