データで見る「M―1グランプリ」超直前!!優勝予想 単穴・さや香、対抗・マユリカ、本命は?

2023年12月24日 11:15

芸能

データで見る「M―1グランプリ」超直前!!優勝予想 単穴・さや香、対抗・マユリカ、本命は?
マユリカの阪本(左)と中谷 Photo By スポニチ
 21世紀突入と同時に開催された「M―1グランプリ2023」は今年で19回目(2011~14年は未開催)。10組の強者がきょう24日のクリスマスイブ決戦で「一番おもろい漫才」の称号を争う。公式サイトでは決勝戦2組目のネタ終了まで投票ができる順位予想キャンペーンも行っている。その参考に、とスポニチアネックスも過去の大会を紐解き、決勝進出回数を中心に優勝予想をした。
 【初進出】初進出組が最も多く、第1回の中川家を除けば8組がチャンピオンの座を射止めた。勢いが重要な賞レースらしいデータだ。ただ、優勝コンビの最少結成年数は霜降り明星(18年)の5年目。勢いだけではなく、キャリアと実力はある程度兼ね備えている必要がありそうだ。V候補に挙げられている令和ロマンは霜降り明星と同じく5年目。最少結成年数のタイ記録となるか?

 【2回目】次に多いのが2回目組。こちらは5組が該当した。実力は折り紙付きで、さらに前回の経験を生かしパワーアップして勝ち取ったコンビたちと言える。ここ3年はいずれも2回目のコンビが優勝。今年はカベポスター、モグライダーが該当しており、最有力と言えるかもしれない。

 【3回目以上】過去に4組が該当。中でも10年の笑い飯は9年連続9回目だった。ただ、16年の銀シャリ以来6年間優勝者はいない。銀シャリも初進出は10年で、4年間の大会空白期間を経て15、16年と2年連続で決勝進出。むしろ、モチベーション的には2回目に近かったか。今回はさや香、真空ジェシカが該当。新鮮味には欠けても実力は断然なので、優勝の可能性は十分にある。

 【敗者復活組】毎年注目を集めるが、ここ最近は奮わない。最終決戦進出は16年の和牛までさかのぼる必要がある。決勝の場にコマを進めてそのまま王者まで駆け上がったのは、07年のサンドウィッチマンと15年のトレンディエンジェル。いずれも決勝初進出だった。番狂わせはフレッシュなコンビの場合に限られそうだ。
 【所属事務所】吉本興業が13組と圧倒。所属タレントの多さはもちろんだが、やはり劇場を持っているのが最大の強みだ。若手であっても尋常ではない“場数”を踏むことができる環境は圧倒的に有利。その吉本所属コンビが2年間、タイトルを獲っていない。今回は9組中6組が吉本所属。確率的にも奪還の可能性は高い。

 【結論】本命はカベポスター。初進出の昨年はトップバッターにもかかわらず、しっかり笑いをとった。今年はさらに成熟した漫才を繰り広げてくれそうだ。審査員の山田邦子との“因縁”も後押しするか。20年のマヂカルラブリーが上沼恵美子との関係をうまく昇華したように、好循環となることを期待したい。

 対抗にはマユリカを推したい。12年目にして初進出。芸人仲間も一目置く存在で、実力も問題なし。どこかで着火すれば、一気に流れを持っていくパワーを秘めている。

 さや香はやはり外せない。決勝進出3回目でデータ的には厳しいが、ボケが次々と繰り出されて爆発力のあるスタイルはM―1との相性抜群。悲願成就へ仕上がりは万全だ。

 大会関係者が「今年は個性的なコンビが多くて、とにかく予想が難しい」と話すほど、多士済々なメンバーが集まった。「爆笑が爆発する」のキャッチフレーズ通り、イブの夜に全国各地で笑い声を響かせる大会となりそうだ。

01年中川家(吉本興業)9年目
02年ますだおかだ(松竹芸能)10年目、2年連続2回目
03年フットボールアワー(吉本興業)4年目、3年連続3回目
04年アンタッチャブル(人力舎)10年目、2年連続2回目
05年ブラックマヨネーズ(吉本興業)7年目、初進出
06年チュートリアル(吉本興業)8年目、2年連続3回目
07年サンドウィッチマン(グレープカンパニー)9年目、敗者復活・初進出
08年NON STYLE(吉本興業)8年目、初進出
09年パンクブーブー(吉本興業)8年目、初進出
10年笑い飯(吉本興業)10年目、9年連続9回目
15年トレンディエンジェル(吉本興業)11年目、敗者復活・初進出
16年銀シャリ(吉本興業)11年目、3大会連続3回目
17年とろサーモン(吉本興業)15年目、初進出
18年霜降り明星(吉本興業)5年目、初進出
19年ミルクボーイ(吉本興業)12年目、初進出
20年マヂカルラブリー(吉本興業)13年目、3年ぶり2回目
21年錦鯉(SMA)9年目、2年連続2回目
22年ウエストランド(タイタン)14年目、2年ぶり2回目
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