NHK・Eテレ「手話劇!夏の夜の夢」(上) ろう者も健聴者も楽しめる“ミラー通訳”

2023年12月25日 07:00

芸能

NHK・Eテレ「手話劇!夏の夜の夢」(上) ろう者も健聴者も楽しめる“ミラー通訳”
来年1月3日にNHK・Eテレで放送される「手話劇!夏の夜の夢」 Photo By 提供写真
 NHK・Eテレが来年1月3日に「手話劇!夏の夜の夢」(後9・00)を放送する。聴覚障がい者のろう者と健聴者が共に出演するドラマで、シェークスピアの名作「夏の夜の夢」を上演する。演出の後藤怜亜氏は「これまで世界各地で何度も上演された戯曲で、日本語でもさまざまな翻訳があるほどの名作。ただ、ろう者が第一言語で楽しめる機会があまりない中、今回上演しようと考えました」と企画の背景を語った。
 作品は健聴者とろう者が共に楽しめるようになっており、ミラー通訳という手法が使用されている。1人の役者が音声で「〇〇」と語った際、相手の役者が手話で「“〇〇”なんだって?」と聞き返すような形でせりふのやりとりが進行する。共に演出を務め手話監修も担当している廣川麻子氏は「カメラのカット割りもある中、手話がフレームに収まるようリハーサルでは意識しました」と番組作りの工夫を説明。「この人は聞こえる人、この人は聞こえない人とか、考えずに楽しめるような作品になっています」と呼びかけた。(続く)

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